1906年オーストリアからアメリカに移民した当時、アルバート・J・ドレメル(Albert J. Dremel)は、ほとんど無一文同然でした。生まれつき発明家の素質を持っていたドレメルには、実現したいアイデアが数え切れないほどありました。エンジニアリングデザイナーとして働いていたドレメルは、自らの発明で55件もの特許を取得しました。1932年にはウィスコンシン州ラシーンにDremel Manufacturing Companyを設立しました。ドレメルが初めて形にした製品のひとつが後にロータリーツールとなる“Moto-Tool”でした。ドレメルは30年以上の長きにわたり、自らの心と魂を自分の会社に注ぎ込みました。そして1968年7月18日に帰らぬ人となったドレメルのレガシーは今なお継承され続けています。