フローティングシェルフの作成ステップバイステップガイド

DIY:自作フローティングシェルフ
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新しいプロジェクトを初めてフローティングシェルフを自作してみたいと思いませんか?ご希望にぴったり添える情報をここで見つけてください。自分の手で何かを作ることほど達成感を得られるものはありません。この詳細なガイドを参照すれば、あっという間にフローティングシェルフが完成します。エッジのルーティングや木材の処理など、最初から最後まで丁寧に説明します。ルーターツールの使い方を習得して、早速作り始めましょう。

必要なもの
ステップ110

シェルフ用の木材を選びます

フローティングシェルフ用にお好きな木材を選択します

必要なもの:

ナチュラルなフローティングシェルフにしたい場合は、木目のきれいな木材を選びましょう。塗装するつもりなら、MDFの頑丈な木材をお勧めします。このチュートリアルでは、オーク材を使用しています。木目のパターンが美しいので贅沢感あふれる仕上げになります。ただし、硬材なので、ルーティングの際はゆっくり作業しなくてはなりません。オークのような硬材にルータービットを押し込みすぎると、焼けてしまうことがあります。もうひとつのオプションはモミ材です。入手しやすく価格も手頃なヨーロッパの木材です。やわらかい材質なので作業はしやすいのですが、欠けやすいという特徴があります。

ステップ210

シェルフの溝の目印を付けます

フローティングシェルフの溝になる場所に目印を付けます

必要なもの:

溝の位置はシェルフの大きさのほか、何を載せる予定なのかによって異なります。写真立てを載せるのであれば、最も大きいフレームの幅を測定し、溝が十分な幅になるようにします。ここでは4cmの幅にします。溝の位置を決めたら、線を描きます。まず、端から数センチのところに定規を当てます。鉛筆を使い、定規に沿って木材の長さいっぱいに直線を描きます。木材に沿って手をスライドさせて定規で目印を付けます。最初の線から4cm離れたところでも同じ作業を繰り返し、2本の線をつないで、明確な枠線にします。ここからルーターツールを使います。

ステップ310

溝の端を彫ります

フローティングシェルフの溝の端を削ります

必要なもの:

シェルフを作業台に固定します。ルータービット652をDremelマルチツールに挿入し、プランジルーターを取り付けます。きちんとした仕上げにするため、プランジルーターに同梱されているエッジガイドを使ってください。適正な位置にエッジガイドを設置し、プランジルーターの深さを3mmに設定します。たとえば、1cmの深さにしたい場合は、表面を3倍深く削る必要があります。このプロジェクトでは、溝は合計0.5cmにします。最初にルーターを使う際には、ツールをわずかに傾け、木材に刃先を入れられるようにします。ゆっくり作業を進め、適正な保護具を着用してください。ルーターの使い方と持ち方の詳細なヒントについては、初心者ガイドを参照してください。

ステップ410

溝の残りの部分も削ります

フローティングシェルフの溝の内側の部分を削ります

必要なもの:

これで外枠の部分に希望する深さの溝ができました(これを「ボーダー」と呼びます)。残りの部分も削ります。プランジルーターからエッジガイドを外し、削り取ったボーダーを目印にしてルーターを自由に動かします。同じ方向に回転させてツールを動かします。他の方向に動かすよりも多くの部分を削れます。ヒント:この方向に動かすと、溝を削りたい箇所の前ではなく後ろに木くずが出ます。

ステップ510

削った溝の端の部分にやすりをかけます

溝を作った端の部分にやすりをかけます

必要なもの:

溝を削り終わったら、端にやすりをかけましょう。ルータービットを取り外し、EZ SpeedClicマンドレル(SC402)とEZ SpeedClic研磨ディスク(SC413)をDremelマルチツールに挿入します。研磨ディスクを使うと、溝の底面を処理して、スムーズな仕上げにできます。EZ SpeedClic:仕上げ用研磨バフ320粒度(512S)に取り替えて、溝の側面にやすりをかけます。これで、写真立てを置ける、なめらかな表面ができました。

ヒント
ヒント
フローティングシェルフのエッジに丸みをもたせたい場合は、ピーター・フーベリングによる上級者クラスをご覧ください。
ステップ610

鍵穴型の溝の印を付けます

フローティングシェルフに鍵穴型の溝の目印を付けます

必要なもの:

次にシェルフを壁に固定しましょう。これがフローティングシェルフと呼ばれるのは、従来の棚とは異なり、壁に据え付けるブラケットがないためです。ブラケットの代わりにハンドヘルドルーターを使い、シェルフの裏側に鍵穴型の溝を作ります。このような溝を壁に挿入したネジに引っかけます。シェルフの長さが1メートルの場合は4つの鍵穴をあけてください。シェルフの両端から3cmのところに穴の目印を付けます。その後、シェルフの両端から28cmのところに穴の目印を付けます。定規を使い、穴をあける箇所に線を引きます。

ステップ710

鍵穴をあけます

プランジルーターを使い、フローティングシェルフに鍵穴型の溝を入れます

必要なもの:

ルータービット655を挿入し、プランジルーターを取り付けます。深さは、ビットの作動部分と同じ長さにします。鍵穴を壁のネジに引っかけるには、鍵穴の形が下向きでなくてはなりません。まず、小さい円状の溝を作ります。これが鍵穴の上側の部分になります。スペースが限られているので、ステップ3のようにルーターツールに角度を付けることはできません。その代わり、非常に小さい円状の動作で、ゆっくり木材に溝を入れます。目的の深さまで円状に削ったら、棚の外側の端(自分とは反対側)に向けてまっすぐに削り始めます。この直線によって鍵穴の形ができます。

ステップ810

適切な塗装でフローティングシェルフを仕上げます

蜜蝋またはラッカーのトップコートでフローティングシェルフを処理します

必要なもの:

蜜蝋またはラッカーのトップコートを使い、シェルフを仕上げましょう。蜜蝋は天然素材の製品で、木材の奥深くまで浸透し、木目を際立たせます。ラッカーを使うと、ハードコートになり、紫外線から木材を保護できます。フローティングシェルフを陽の当たる場所に配置する際にお勧めします。蜜蝋の場合はキッチンペーパーか布の切れ端を使い、ラッカーはブラシで塗布してください。蜜蝋はつやなし、ラッカーはつやのある仕上げになります。お好みの外観によって処理方法を決めてください。

ステップ910

フローティングシェルフを壁に固定します

フローティングシェルフを壁に固定

必要なもの:

フローティングシェルフを壁に固定する前に、マスキングテープで位置の目印を付けます。これにより、少し離れた場所に立って高さがちょうどいいか確認できます。高さが決まったら、シェルフを壁に当て、水準器を使って水平であることを確認します。ネジを挿入する場所に線を描き、穴をあけてプラグを差し込んだ後、ネジを入れます。ネジに対して鍵穴を押し下げるようにしてフローティングシェルフを壁に取り付けます。これで、シェルフを壁にしっかり固定できます。

ステップ1010

出来栄えを堪能しましょう

DIY:自作フローティングシェルフ

必要なもの:

おめでとうございます!このDIYプロジェクトのあらゆるステップを完了し、フローディングシェルフが壁に取り付けられました。素敵な写真立てや本を載せたら、すべて完成です!あとは少し離れたところに立ち、すばらしい出来栄えに満足するだけです。